UPDATE: 2018.01.29

ビットコインの分裂を解説。分裂の理由や今後の予定をご紹介

ビットコインの分裂を解説。分裂の理由や今後の予定をご紹介

ビットコインの分裂(=ハードフォーク)によって、2017年8月にはビットコインキャッシュが、続く11月、12月には連続してビットコインゴールド、ビットコインダイヤモンドが誕生しました。これらの分裂にはどのような背景があるのか、その理由や今後の予定をご紹介します。

ビットコインの分裂とは?


まずは、ビットコインの分裂について詳しくみていきましょう。

ビットコインの分裂=新しい仮想通貨の誕生?


そもそも、ビットコインの分裂とは一体何でしょうか。一言で言ってしまえば、「ビットコインの分裂=新しい通貨の誕生」です。この分裂のことを「ハードフォーク」と言います。このハードフォークによって新しく生まれた通貨がビットコインキャッシュやビットコインゴールドです。

では、実際にはこのハードフォークによって何が起きているのでしょうか。

ハードフォークが起こると、ビットコインのデータの根幹であるブロックチェーンが分裂をして、分裂した方は別の通貨のブロックチェーンとして生成を続けるようになります(下図参照)。

実は、ハードフォークというのはビットコインに限らず、他のアルトコインでも起こることで、
正確には次の三つの場合があります。

1.アップデートのためのハードフォーク
2.コインの分裂が起きるハードフォーク
3.アルトコイン生成のためのハードフォーク

最初のアップデートのためのハードフォークでは、コインの総発行枚数の変更などコイン自体の仕様変更が該当します。

二番目がいわゆるみなさんがイメージするハードフォークで、冒頭で紹介したものに該当します。

三番目は例えば、ビットコインのシステムを元に生成されたライトコインなどが該当するハードフォークです。

ビットコインが分裂する理由


ビットコインの分裂ですが、ではどうしてビットコインは分裂するのでしょうか。

ビットコインの分裂は、ビットコインの仕様変更をめぐり、ビットコインのコミュニティで対立が起きることが原因です。

ビットコインの改善を巡って仕様変更を行おうとする動きがコミュニティで起きた場合、その変更に全員が納得すれば、新しい(仕様変更が加えられた)ブロックチェーンが利用されていきます。

この時、ブロックチェーンは変わることになりますが、通貨としてはそのままという形になります。

一方で、コミュニティ内で仕様変更に関して意見が分かれ、対立が起きた場合は、ブロックチェーンが分裂し、それぞれのブロックチェーンが利用されることになり、新しい通貨が誕生することになります。

これがビットコインの分裂の正体です。

分裂した通貨はもらえるの?


前項で紹介した通り、ビットコインの分裂はコミュニティの対立という少しマイナスな面を感じるところがありますが、実はビットコインの保有者にとっては嬉しいこともあります。

それは、ビットコインを保有していれば分裂した新しい通貨ももらえるという点です。もともと持っていたビットコインの量に応じて、同量の分裂後の新しい仮想通貨が付与されます。

例えば、ビットコインの最初の分裂で誕生したビットコインキャッシュがビットコインの所有者に付与されました。

分裂した硬貨をもらうには、付与が行われる取引所にウォレットを持っている必要があります。

国内の主要取引所では多くがビットコインキャッシュの分裂・付与に対応しているので、将来の分裂で付与を狙う人は、少量でもビットコインを保有しておくのが良いでしょう。

ビットコインが抱えている課題とは?


ビットコインの分裂で新しい通貨が付与されるのはおわかりいただけたかと思いますが、そもそもビットコインの分裂にはどのような問題が関係しているのでしょうか。

ビットコインが分裂を引き起こす原因は大きく以下の2点です。

スケーラビリティの問題

ビットコインの取引では、約10分ごとに一つのブロックが生成され、そこに取引記録が記録される仕組みになっていますが、ビットコインユーザーの増加に伴って、取引量が大幅に増加してきています。

一つのブロックで処理できる量は1MBと決まっているため、この増加に伴って取引の記録がなかなか進まない(=送金ができない)事態が発生してしまっているのが現状です。

このため、ビットコインを使って送金をしても何時間も送金が完了しないといった「送金詰まり」を「スケーラビリティ問題」と言います。

51%問題と分散思想の崩れ

ビットコインでは取引の記録をする仕組みの裏側では、その取引が正しいものかをジャッジし、複雑な計算結果をもとに記録を積み重ねていく「マイニング」作業が行われています。

このマイニングには専用のマイニングマシーンが使用され、そのために24時間休むことなく膨大な量の電気が使われています。

現在では、このマイニングは電気代の安い中国などの地域にある専門のマイニング業者がその多くを担っており、マイニングの"偏り"が起きています。

これは、ビットコインの非中央集権の理念に反する状況だということで問題になっています。

また、このようにマイニングが一部の企業の寡占状態であることから、それらの企業が手を組んで大きなマイニング力=計算力を持ってしまえば、ビットコインのデータを書き換えることも可能になってしまうことも問題視されています。

ビットコインの分裂の歴史


ここではビットコインの分裂の歴史についてご紹介します。

2017年8月1日‖Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ)誕生

ビットコイン初のハードフォーク通貨として登場。ビットコインのスケーラビリティ問題に対応するために、1ブロックのサイズを8MBまでサイズアップ。

送金スピードがビットコインに比べて速い点が魅力。現在では、ビットコインの覇権を奪う勢いで成長し、ビットコインキャッシュこそ、”正統派”ビットコインと考えている人もいるほど。

2017年10月24日‖Bitcoin Gold(ビットコインゴールド)誕生

現状のビットコインのマイニングの寡占状況(一部の企業がマイニングを独占している状況)を正すべく、「GPU」と呼ばれる一般の人でもマイニングができる方法を採用し、よりビットコインの思想に近づけるために生まれたコイン。

ただし、ビットコインゴールドの開発者たちが、コインの取引が開始される前にすでに大量にビットコインゴールドを保有しており、利益目的のために作られたとも見られてしまっています。

2017年11月25日‖Bitcoin Diamond(ビットコインダイヤモンド)誕生

新たなマイニングシステムが導入された他、コインの発行上限数が2億1000万枚と大幅に増えたのがビットコインダイヤモンドです。

ただし、ビットコインキャッシュやビットコインゴールドのようにハードフォークの目的が不明確な点が疑問視されており、取り扱いも中国の取引所がほとんどです。

ビットコインの今後の分裂の予定


2017年12月以降も、ビットコインの分裂の予定(噂)は多くあり、その確度が高そうなものをご紹介します。

ここにご紹介していないものも多数あり、かなり怪しい、イタズラのような分裂の情報も出回っているのでご注意ください。

Bitcoin Cash Plus(ビットコインキャッシュ プラス)

特徴

・緊急難易度調整アルゴリズムを提供
・Equihashマイニングアルゴリズムを採用
・ブロックサイズが8MB

公式ページ

Bitcoin Cash Plusの公式ページ

フォーク予定日

2018年1月中

Bitcoin Silver(ビットコイン シルバー)

特徴

・Equihashマイニングアルゴリズムを採用
・リプレイアタックに対する耐性
・透明性の提供

公式ページ

Bitcoin Silverの公式ページ

フォーク予定日

2018年1月中

Super Bitcoin(スーパービットコイン)

特徴

・ブロックサイズが8MB
・ゼロ知識証明
・ライトニングネットワーク
・スマートコントラクト

公式ページ

Super Bitcoinの公式ページ

フォーク予定日

2018年1月中

Bitcoin Uranium(ビットコイン ウラニウム)

特徴

・新しいPOWアルゴリズム採用
・GPU/CPUマイニングのためにEquihash搭載
・ASIC耐性搭載なし

公式ページ

Bitcoin Uraniumの公式ページ

フォーク予定日

2017年12月末

その他の分裂の噂


上記は広くアナウンスされている分裂になりますが、その他にも以下のようなビットコイン〇〇が分裂予定と噂されていますが、真偽のほどは不確定です。

・Bitcoin Dark
・Bitcoin Plus
・BitcoinZ
・Bitcoin Scrypt
・Bitcoin Red
・BitcoinFast

分裂したビットコインを付与してもらうには?

分裂したビットコインを付与してもらうには、上記でもご紹介した通り、「あらかじめビットコインを所有している」、「付与が行われる取引所でウォレットを持っておく」ことが必要になります。

国内の主要取引所ではビットコインキャッシュの時には比較的早く付与が行われた過去があるので、まずは下記の3大取引所でアカウントを作成しておきましょう。

コインチェック(coincheck)


初心者にも使いやすい管理画面と、スマホアプリが人気の取引所です。国内取引所の中では一番アルトコインの取り扱い数も多く(12種)、ビットコイン以外のアルトコインの購入を考えている方にもおすすめです。

ビットフライヤー(bitFlyer)


国内資本力No.1の取引所です。運営のセキュリティもしっかりしており、大手企業の株主が多数ついている安心感があります。また、ビットフライヤーの社長は日本ブロックチェーン協会の会長も務めていることも人気の秘訣です。

ザイフ(Zaif)


取引をすればするほどお得になるというマイナス手数料を導入しているユニークな取引所です。また、ビットコインによる積立投資といった他の取引所にはないメニューを用意しています。

また、国内よりもビットコインのハードフォーク硬貨に対応が積極的な海外の取引所にも登録しておくのが確実です。特に、世界最大の取引所であるバイナンス(Binance)はビットコインのハードフォークに積極的に対応している取引所なので、登録しておくといいかもしれません。

バイナンス(Binance)

By: Binance

バイナンスは開始5ヶ月足らずで、取引量が世界1位になった海外の仮想通貨取引所です。

取り扱いされている仮想通貨の種類も80種類以上あり、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、リップル(XRP)など有名な仮想通貨を始め、ヴァージ(XVG)やクアンタム(QTUM)など日本ではあまり有名ではないマイナーコインまで取り扱っています。

また、ICOが終了し、上場してきた新規仮想通貨も複数あるため、今後に期待できるアルトコインも多数用意されています。

とりあえず、海外の取引所で取引をするなら是非とも登録しておきたいおすすめの海外取引所です。

手数料:一律0.1%(BNBコイン保有に応じ、最大0.05%まで引き下げ)
日本語対応:日本語対応
スマホアプリ:アプリ有り

まとめ

ビットコインの分裂の基本は、ビットコインが抱える問題の対処、改善にあります。現状、ハードフォークの目的もわからないイタズラな分裂の噂が多く出るようになってきている中では、しっかりとした情報を自身でキャッチする必要があります。